「これって歳のせい?それとも“うつ”?~見逃されやすい中高年の心のサイン~」

こんにちは、心理カウンセラーの飯田です。

今回は、中高年の方によく見られる「なんとなくの不調」について、

少し綴ってみたいと思います。

40代、50代を過ぎたあたりから、こんなふうに感じたことはありませんか?

  • なんとなく気分が晴れない
  • やる気が出てこないけれど、年齢のせいかな
  • 朝起きるのがつらいけれど、疲れているだけかも

こういう状態って、よくあることだと思うんですよね。

特に中高年になると、誰しも体の変化や心の疲れを感じるようになります。

でも、実は、こうした「なんとなくの不調」の中に、

見過ごされがちなうつ症状が隠れていることもあるんです。

中高年というのは、人生の節目ともいえる時期です。

たとえば、

子どもの独立、親の介護、定年退職といったキャリアの変化、夫婦関係の変化など。

いろいろな出来事が重なり、体力的にも少しずつ無理が効かなくなってきます。

すると、自分でも気づかないうちに、心のエネルギーが少しずつ減ってしまうんですよね。

特に、まじめで頑張り屋の方ほど、「これくらいで弱音を吐いちゃダメだ」

「自分がしっかりしなきゃ」と思って、無理をしてしまいす。

でも、それが逆に、心をすり減らしてしまうこともあるんです。

では、「年齢のせい」と「うつ」との違いって、

どうやって見分けたらいいのでしょうか?

たとえば、年を重ねれば体力が落ちたり、疲れやすくなったりするのは自然なことです。

でも、「朝から強い倦怠感がある」「夜中に目が覚めて眠れない」「食欲がなく、体重が落ちてきた」「趣味も楽しめない」などの状態が続くとしたら、それは心のサインかもしれません。

私自身、30年以上精神科の現場で働き、たくさんの中高年の方々と関わったきました。

「これは更年期だと思っていた」

「定年後の喪失感で落ち込んでいるだけだと思っていた」

という方が、実はうつ状態だったというケースは珍しくありません。

特に男性の方は、「誰かに頼るのが苦手」「感情を表に出すのが恥ずかしい」と思いがちで、

ギリギリまで我慢してしまう方が多いです。

でも、そういう方こそ、安心して話せる場所が必要なんだと私は感じています。

実際にカウセリングの場で、「ただ話すだけで、こんなに気持ちが軽くなるとは思わなかった」

「はじめて、自分の本音に気づけた」と涙ぐまれる方もいました。

人は、自分の気持ちをちゃんと受け止めてもらえると、

それだけでほっと安心できるものなんですよね。

もし、あなたが今、何となくしんどさを感じているのなら、

「年齢のせいだから仕方がない」

と我慢する前に、一度立ち止まって自分の心の声に耳を傾けてみてください。

「うつかもしれない」と考えること自体が、悪いことではありません。

むしろ、あなたの「本当の気持ち」に寄り添いながら、

一緒に回復への道を探していきたいと思っています。

「誰にも言えない」「どうせわかってもらえない」と思っている方にこそ、

ぜひ、安心して話せる場所を見つけてほしいと願っています。

心が少し疲れているなと感じたら、ひとりで抱え込まずに、

どうかご相談くださいね。

それが、自分自身を取り戻す第一歩になるかもしれません。

もしかしたら、この記事を読んで「自分にも当てはまるかも」と思った方もいらっしゃるかもしれません。その気づきが回復へのきっかけになります。

「少しだけ話を聞いて欲しい」

「自分のことを整理したい」

そんな思いが芽生えたときは、どうぞご相談ください。

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