こんにちは、心理カウンセラーの飯田です。
今回は、よくご相談いただく「不安が止まらない」というテーマで、
お話ししたいと思います。
最近、こんなふうに感じるはありませんか?
- いつも何かが心配で、気持ちが休まらない
- ちょっとしたことでも最悪の事態を考えてしまう
- 家族の健康や仕事のミス、お金のことなど心配事が次々に浮かんでくる
- 「そんなに考えなくていいよ」と言われても、どうしても気になってしまう
- 不安で夜が眠れない、疲れやすい、胃の調子がいつも悪い気がする
こうした状態が続いていると、
「自分はおかしいのかな?」とか「このままではダメになるかも」と、
不安がさらに大きくなってしまうことがあります。
でも、まずは安心してほしいです。
それは、「不安になりやすい心の仕組み」があなたへ影響しているのかもしれません。
今回は、そんな不安の正体を一緒に探りながら、
「全般性不安障害(GAD)」について、やさしくご紹介します。
全般性不安障害とは?
全般性不安障害とは、「これといった理由がなくても、日常的に強い不安や心配事が続いてしまう状態」のことです。
不安は誰にでもありますが、全般性不安障害の場合は、このような特徴があります。
- 心配の対象が多岐にわたる(家族の健康、仕事、対人関係、金銭的なこと)
- 不安の程度がとても強く、毎日の生活に影響を与えている
- 自分では不安をコントロールできないと考えている
- 身体にも症状が現れる(疲労感、筋肉のこわばり、睡眠障害、頭痛など

不安になりやすい人について
不安を感じやすいのは、性格や育った環境にも影響があります。
- まじめで責任感が強い
- 失敗を恐れる
- 子どもの頃から「ちゃんとしなさい」と言われていた
- 感情を我慢しやすい
- 過去に強いストレスやトラウマがあった
こうした背景から「常に先を読んで心配してしまうクセ」
が付いている方も少なくありません。
自分が不安症かどうか、チェックしてみましょう
以下に当てはまる項目が多い方は、全般性不安障害の可能性があるかもしれません。
✅ 6か月以上、不安や心配事が続いている
✅ 不安の対象が一つではなく複数ある
✅ いつも最悪のシナリオを考えてしまう
✅ 自分では不安をコントロールできないと感じている
✅ 人に「考えすぎだよ」と言われてもやめられない
✅ ネット検索が止まらない
✅ 心配ばかりして、何事も楽しめない
いかがでしょうか?
いくつも当てはまる場合は、一度専門家へ相談することをお勧めします。
ただ、それだけで安心される方もたくさんおられるので安心してください。
不安とのつきあ会い方
全般性不安障害は、「性格の問題」や「心の弱さ」ではありません。
ただ、脳の働きやストレス、過去の嫌な経験などが、
重なって起こる「心のバランスの乱れ」のようなものです。
しかし、放っておくと、うつ病やパニック発作につながる
こともあるので、早めの対処を取ることで回復は十分可能です。
▶ できることから始めてみましょう
- 頭の中にある不安を書き出してみる(不安の外在化)
- 深呼吸やストレッチなどで、身体の緊張を緩める時間をつくる
- 不安に振り回されている自分を責めない
- 心療内科やカウンセリングなどの、専門的なサポートを受けてみる
- 「今ここ」に意識を向けるマインドフルネスもおすすめです
不安はあなたを守ろうとする力
不安はつらいですけれど、決して悪者とは言えません。
それは、あなたを危険から守ろうとする心のセンサーだからです。
ただし、そのセンサーがちょっと過敏になりすぎているだけかもしれません。
だからこそ、自分を責めず、
「整えるケア」「新しい見方」を身につけることが大切です。
あなたが感じるている不安には、きっと意味があります。
その声に耳を傾け、少しずつ、心を安心の方向に向けていきましょう。

【カウンセリング案内】
もし今、心が疲れていたり、
ひとりで抱えるのがつらいと感じているなら、
どうか無理をせず、気軽にご相談ください。
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