あがり症の背景にある小さなトラウマと心のケア

原因と解消に向けたカウンセリング活用法

こんにちは、心理カウンセラーの飯田です。

「なんで自分はこんなに緊張してしまうんだろう?」

「努力してもあがり症が治らないのは、性格のせい?」

そんなふうに、長年あがり症に悩んできた方の中には、

自分を責め続けてきた方も多いかもしれません。

でも、実はあがり症の背景には、

“小さなトラウマ的体験”が影響していることも多い
のです。

あがり症は「トラウマ的な記憶」からくることがある

トラウマというと、大きな事故や災害を思い浮かべるかもしれませんが、

ここでいう「トラウマ的な体験」とは、こんなふうなものも含まれます。

  • 小学校の発表会で笑われた
  • 授業中に答えを間違えて恥ずかしい思いをした
  • 話している最中に友達に馬鹿にされた
  • 緊張して話せなかったことで叱られた

こうした出来事が、心の奥に「人前は危険だ」「また失敗するかも」という記憶として残ると、

その後の人生で人前に立つたびに、体が「あの時のような反応」を繰り返すようになります。

これは決して「甘え」でも「弱さ」でもなく、

心と脳があなたを守ろうとしている自然な反応なのです。

なぜ努力しても改善しにくいの?

あがり症を治そうとして、「話し方教室」へ通ったり、

「本番に慣れよう」と練習を繰り返しても、

なかなか効果が出ないと感じてしまうことがありますよね。

私もそうでした。

それは、「無意識に刷り込まれた記憶」が心の奥に残っているからです。

たとえば、表面では「もう大丈夫」「練習したから平気」と思っていても、

体は「また笑われるかも」「うまくできなかったらどうしよう」と反応してしまうのです。

この「心と体のズレ」が、あがり症を長引かせる原因になります。

カウンセリングでは、どうアプローチするの?

あがり症に対して、カウンセリングではこのようなアプローチが有効です

① 過去の体験を「安全に振り返る」

過去に起きた「緊張の記憶」や「恥ずかしかった体験」を、

安心できる場で言葉にすることで、心の反応がやわらいでいきます。

② 無意識の思い込みに気づく

「人前では失敗してはいけない」
「自分は話すのが苦手だ」
「緊張しているのは自分だけ」

こうした「思い込み」が心の中にあると、あがり症は強化されます。

カウンセリングでは、そのビリーフに気づき、やさしく書き換えていきます。

③ 安心体験を積み重ねる

安心できる関係の中で、少しずつ本音を出す、緊張しても責められない経験を重ねることで、

脳と心に「大丈夫」という新しい記憶が刻まれていきます。

まとめ

  • あがり症の背景には、トラウマ的な体験や記憶があることが多い

  • 「努力不足」ではなく、心の反応パターンが根づいているだけ

  • カウンセリングでは、その記憶や思い込みをやさしく書き換えていける

あなたがもし、

「もうこんな自分を変えたい」
「自分らしく話せるようになりたい」

と思っているなら、まずは「心の安全な場」で、

一緒に見つめ直していきましょう。

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