こんにちは。
心理カウンセラーの飯田です。
「恋愛になると急に緊張してしまう」
「好きな人の前だと、うまく話せなくなる」
「仲良くなりたいのに、距離が近づくと不安になる」
そんな経験、ありませんか?
本当はうまくやりたいと思っているのに、なぜかぎこちなくなってしまう。
自分ではコントロールできない「緊張」が心と体を支配してしまう。
そんな自分を責めて、「私って恋愛に向いてないのかな…」と思ってしまう。
でも安心してください。
その反応は、あなたの性格のせいではありません。
恋愛で緊張するのは、心の記憶が反応しているから
恋愛になると緊張する理由の多くは、「過去の記憶」や「心のクセ」が影響しています。
たとえば、こんな体験をしたことはありませんか?
- 子どもの頃、素直な気持ちを親に否定された
- 好きな人に裏切られたことがある
- 「こうしなさい」と常に人の期待を優先してきた
- 自分を責めるような終わり方をした過去の恋愛がある
こうした体験は、無意識のうちに「どうせまた傷つく」「私は愛されない」という
思い込み=ビリーフをつくり出します。
そしてそのビリーフが、恋愛になるとブレーキのように作動し、緊張や不安として現れるのです。
恋愛を止めてしまう「誤解されたビリーフ」
恋愛の緊張を生むビリーフには、こんなものがあります。
- 「素の自分では愛されない」
- 「人と親しくなるほど、傷つくことになる」
- 「愛されるには努力や我慢が必要だ」
- 「恋がうまくいくと、壊れるのが怖くなる」
- 「幸せになる資格が私にはない」
これらのビリーフは、過去の傷つき体験から自分を守るために生まれたもの。
つまり、「あなたを守ってきた反応」でもあるのです。
緊張は「心が自分を守るため」に生まれたもの
恋愛で緊張してしまうのは、自分を守るための防衛反応です。
「これ以上、傷つきたくない」
「もう、あんな思いはしたくない」
そんな気持ちが、あなたの心に緊張や不安という形で現れているのです。
だからまずは、その反応に対して
「今まで守ってくれてありがとう」
と声をかけてあげてください。
それは、自分を責めるのではなく、自分を労わることから始まる癒しのプロセスです。
思い込みは、やさしく書き換えることができる
ビリーフ(思い込み)は、力づくで変えるものではありません。
安心できる小さな体験の積み重ねで、少しずつゆるんでいきます。
- 緊張していても「大丈夫だよ」と言ってもらえた
- 自分らしくいられたときに好意を受け取れた
- 不安な気持ちを伝えたら、理解してもらえた
こうした小さな経験が、「私はこのままで大丈夫なんだ」と
新しいビリーフを育ててくれます。
恋愛の緊張は、変わりたいというサインかもしれない
恋愛で緊張してしまう人は、
実はとても誠実で、相手のことを大切にしたいと思っている人です。
だからこそ、「どうにかしたい」と悩むのです。
それは、あなたが本気で恋と向き合おうとしている証拠でもあります。
そしてその気持ちは、過去のあなたを癒し、
未来のあなたを前向きに変えていく力にもなります。
おわりに
恋愛が苦しいのは、「うまくやろう」「嫌われないようにしなきゃ」と
頑張りすぎてしまっているときです。
でも、頑張る気持ちもわかりますが、
安心できる場所や本音を出せる場所、
そして、あなたがあなたらしくいられる場所であってほしいです。
恋愛で緊張してしまうのは、心から「安心したい」と願っている証でもあります。
だから、少しずつでいいから。
本当の自分を大切にしながら、あなたに合った恋の形を育てていってほしいです。

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