~“好き”と“怖い”が同時にあるとき~
こんにちは、心理カウンセラーの飯田です。
先日、私のもとに来られたクライアントさんが、こんな風に話してくれました。
「好きな気持ちは本当なのに、なぜか苦しくなってしまうんです」
「LINEの返信がちょっと遅れただけで、嫌われたかもってドキドキして…」
「何気ない一言に反応しすぎて、自分でも疲れてしまうことがあるんです」
その方は、とてもまじめで、相手の気持ちを大切にするやさしい方でした。
だからこそ、恋愛が始まりそうになると、“好き”と同時に“怖い”や“不安”もついてくるのだと感じました。
恋愛は、人と深く関わる分だけ、心も大きく動かされます。
でもその不安に振り回されすぎてしまうと、自分らしさを見失ってしまうこともあるんですよね。
今回は、“好き”と“怖い”が同時にあるときに、心を整えるための3つのヒントをお伝えします。
① 「不安になるのはダメ」と思わなくていい
まず知ってほしいのは、
恋愛で不安になるのは、ごく自然なことだということです。
「不安=重い」「不安=依存」と思われがちですが、
不安になるのは、それだけ相手とのつながりを大切にしたいという気持ちがあるからです。
だから、自分の心にこう言ってあげてください。
「私は不安を感じるほど、ちゃんと人を想っている」
「それだけ大切にしたい相手なんだな」
“ダメな感情”ではなく、やさしい心の反応として受けとめるだけで、
不安の感じ方はずいぶん変わってきます。
② “考えすぎ”のループを止める「安心リスト」を持つ
恋愛で不安になると、頭の中で「ネガティブな空想」が止まらなくなることがあります。
● 私は嫌われたのかもしれない
● 他に好きな人がいるんじゃないだろうか…
● 自分ばかりが好きなのかもしれない
そんなときにおすすめなのが、
“私を落ち着かせてくれること”のリスト=安心リストを作っておくことです。
たとえば、
🟢 信頼できる人と話す
→「気持ちがザワザワするときは、昔からの友人に“ちょっと話聞いて〜”とLINEを送る」
→「“話を否定しないで聞いてくれる人”を決めておいて、その人に5分だけ電話してみる」
🟠 お気に入りのカフェでコーヒーを飲む
→「いつもの駅前のカフェで、窓際の席に座ってカフェラテをゆっくり飲む」
→「お気に入りのマグカップで、自宅で丁寧にドリップコーヒーを淹れて、香りを深呼吸」
🔵 静かな音楽を聴く
→「SpotifyやYouTubeで“雨音+ピアノ”のリラックス音源を流してみる」
→「10代の頃よく聴いていた癒し系バンドの曲を、イヤホンで静かに再生する」
🟣 日記に気持ちを書いてみる
→「“今、私の心はこう感じてる”とだけ書いて、文章にならなくてもいいから1ページだけ書く」
→「“不安の声”と“自分の声”を分けて、対話するようにノートに書いてみる」
🟡 深呼吸やストレッチ
→「4秒かけて鼻から吸って、8秒かけて口からゆっくり吐く“4-8呼吸”を3回繰り返す」
→「肩と首を回して、最後に胸を開くポーズで“今ここ”を感じる」
→「目を閉じて、両手で自分の胸に手を置き“よしよし、落ち着いて大丈夫”と小さく声をかける」
これは、不安を「頭」でコントロールしようとするのではなく、
“体”や“感覚”でゆるめる方法です。
自分を落ち着かせる“お守り習慣”として、あなただけの安心リストを用意しておきましょう。

③ 「怖い」と感じるときこそ、自分の気持ちを見つめるチャンス
好きな人の前で怖くなるのは、過去に傷ついた経験や、
「拒絶されたらどうしよう」という不安が関係していることがあります。
でも、その“怖さ”の奥には、今のあなたの本当の望みが隠れていることが多いんです。
たとえば、
● 「もっと安心して愛されたい」
● 「自分を否定せず受けとめてほしい」
● 「自分のことをもっと信じてみたい」
そんな気持ちに、自分で気づいてあげることは、
自分との信頼関係を深める第一歩になります。
それができると、恋愛の中でも「怖さ」に振り回されずに、
あなたらしい関わり方ができるようになっていきます。
まとめ
恋愛には、“好き”と“怖い”が同時に存在する瞬間がたくさんあります。
その両方を抱えているあなたの心は、とても繊細で豊かです。
恋愛の不安に振り回されないための3つのヒント
1,不安を「悪者」にしない
2,安心リストを用意しておく
3,不安の奥の「ほんとうの気持ち」に気づく
あなたは、安心して恋をしていい存在です。
怖さの奥にある“ほんとうの気持ち”を大切に、
ゆっくり、心と一緒に恋を進めていきましょう。