(後編)どうして私はこんなに自分を責めてしまうの?

~そのクセの正体と、やさしく手放すヒント~

こんにちは、
心理カウンセラーの飯田です。

私はこれまで、多くの方の心の悩みに寄り添ってきましたが、

その中でも特に多く聞かれるのが、

「どうして私はこんなに自分を責めてしまうんでしょうか?」という声です。

ここでは、その背景にある心のクセをやさしく見つめ、

少しでも、ラクになるヒントをお届けできればと思っています。

自分を責めるクセを持つ人の「心の奥」にあるもの

自分を責めるクセがある人の心の奥には、

実はとても繊細で優しい感受性が隠れています。

  • 迷惑をかけたくない
  • 誰かを傷つけたくない
  • 上手くやりたい
  • ちゃんと応えたい

そうやって一生懸命に生きてきたからこそ、

ちゃんとした失敗や上手くいかなかったことにも、

自分自身を厳しく責めてしまうのです。

でも、その優しさは、本来とても尊いもの

責めるクセは、「間違い」ではなく、

かつて必要だった心のサバイバル戦略だったことを、

まず知ってあげてください。

「責めること」で心を守ろうとしてきた

一見、自分を責めることは自分に厳しすぎる行為に見えるかもしれません。

でも、よく見つめてみると、そこにはこんな深い意図が隠れているんです。

  • 自分を責めれば、周りを責めずにすむ
  • 自分に問題があると思えば、関係を壊さずにすむ
  • 自分を叱咤すれば、もっと頑張れる気がする

つまり、自分を責めることで“安心”や“安全”を保とうとしてきたのです。

責めることは、自己否定ではなく、「これ以上傷つかないための自己防衛」でもあったのです。

でも、今はもう

大人になった今、私たちはもう、

かつての防衛反応に頼らなくても生きていけるようになっています。

誰かに認められなくても、失敗しても、緊張しても、

それだけで価値が失われることはありません。

あなたはすでに、

存在しているだけで大切な人間です。

自分を責めたくなったときにできる、シンプルなワーク

では、実際に日常で自分を責めたくなったとき、どうしたらいいのでしょうか?

とても簡単な、でもとても効果的なワークをご紹介します。

「優しいツッコミ」を自分にしてあげよう

1.自分を責めていると気づいたら、心の中でこうツッコミを入れてください。
   「また責めちゃってるな〜」
   「そんなに責めなくても大丈夫だよ」

2.そして、そっと深呼吸して、胸に手をあてて、こう言ってあげます。
   「よくがんばってるよ」
   「大丈夫。完璧じゃなくてもいい」

このワークをすると、責める勢いが自然と弱まり、心に余白が生まれます。

最初はうまくできなくても大丈夫。

「また責めたな」と気づくこと自体が、ものすごい一歩なんです。

「自分を許す」という生き方へ

責めることは、努力の証かもしれない。

でも、もう頑張りすぎなくてもいい時がきているのかもしれません。

あなたは十分、よくやってきました。

これからは、責めるかわりに、自分を励ますという生き方を選んでみませんか?

  • 「失敗しても大丈夫」
  • 「うまくいかなくても、わたしには価値がある」
  • 「緊張しても、私は私」

そんな言葉を、

自分にかける時間を少しずつ増やしていきましょう。

まとめ:責めるクセに、やさしい光を当てて

  • 自分を責めるクセは、かつてはあなたを守るために必要だったもの
  • でも、今のあなたには、もっとやさしい生き方が似合う
  • 責める代わりに、気づき、励まし、そっと寄り添う

そんな、新しい心の習慣が、

あなたの毎日を少しずつ軽やかにしていきます。

ひとりで抱え込まずに、まずは一度、お話を聴かせてください。
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