こんにちは、心理カウンセラーの飯田です。
あなたは、こんなふうに感じたことはありませんか?
- 失敗すると「自分はダメだ」と落ち込む
- 人間関係でうまくいかないと「私のせいかもしれない」と感じる
- 何かを頼まれたとき、「断ったら嫌われるかも」と思ってしまう
それはもしかすると、
「自分を責めるクセ」があなたの中に根づいているからかもしれません。
今回は、その「自分責め」の正体と、
その背景にある心の仕組みを一緒に見つめてみましょう。
自分を責めるのは「悪いこと」じゃない
まずお伝えしたいのは、
自分を責めるのは「弱いから」でも「おかしいから」でもないということです。
むしろ、自分を責める人ほど、まわりに気を遣い、
人にやさしくしようとする傾向があります。
では、なぜそんなやさしい人が、自分自身には厳しいのでしょうか?
自分責めのルーツは「子どもの頃の記憶」にあることが多い
私たちの「自分に対する態度」は、多くの場合、幼少期の人間関係の中で育まれます。
たとえば、
- 親の機嫌が悪い時、子どもながらに「自分が悪いから怒っているかも」と感じた
- 何かうまくいかないと「努力が足りない」と言われて育てられた
- 成績や結果で認められることが多かった
こうした経験は、「うまくいかないのは自分のせいだ」という
ビリーフ(思い込み)をつくり上げていきます。
つまり、自分を責めるクセは、心を守るために身につけた「生き延びる戦略」だったのです。
自分を責めることで、安全を保ってきた
矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、
自分を責めることは、ある意味で「安心できる戦略」でもありました。
- 自分を責めれば、まわりとの衝突を避けられる
- 自分に原因があるとすれば、相手の怒りに納得できる
- 自分を律していれば、迷惑をかけずに済む
こうして、自分を責めることで秩序や関係性を保っていたのです。
でも…
大人になった今、その戦略はあなたを守るどころか、苦しめているのではないでしょうか?
「自分責め」をやめる第一歩は、気づいてあげること
責める自分をやめたい、と思うとき、まず大切なのは、
「また自分を責めてるな」
「私は今、不安なんだな」
と、気づくことです。
責める自分を否定せず、その奥にある「本当の気持ち」に寄り添ってあげることが、
心をほぐす第一歩です。
責めているとき、あなたはもしかすると、
「わかってほしい」「本当は頑張ってる」と叫んでいるのかもしれません。
自分にやさしくなるためのセルフワーク
最後に、すぐにできる簡単なワークをご紹介します。
責めそうになったら…声をかけてあげる
- つらい気持ちになったら、深い深呼吸を1回
- 目を閉じて、自分の胸にそっと手を当てて
- 「頑張っているよ」「大丈夫だよ」と自分に声をかけてみてください
最初はピンとこなくても大丈夫。
こうした小さな積み重ねが、
やがて自分にやさしくできる感覚を育てていきます。
まとめ
自分を責めるクセは、過去にあなたが「うまく生きるために選んだ方法」でした。
でも今のあなたは、その方法に代わるやさしい道を選ぶことができます。
「私はもう、自分を責めなくてもいい」
「私は、そのままで大丈夫」
そんなふうに、少しずつ、自分に寄り添っていけたらいいですね。

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