~失ったつながりから、自分を取り戻す旅へ~
「誰もいない部屋で、ふと涙が出る」
離婚後、ふとした瞬間に感じるのは「自由」だけではありません。
それ以上に、「ぽっかり空いた心の隙間」や「自分の存在がぼやけてしまう感覚」に戸惑う方がとても多いのです。
◦ 家に帰っても誰もいない
◦ 休日をどう過ごしていいのかわからない
◦ 会話が激減し、自分の声を聞かなくなった
◦ 気づけば、SNSばかり見て時間が過ぎている
そんな日々の中で、
知らず知らずに「自分はもう誰からも必要とされていないのかも」
と思い込んでしまう…
それが、離婚後の孤独です。
離婚=「否定された自分」と向き合うこと
離婚という出来事は、ただ関係を解消するだけでなく、
自分の価値に疑問を投げかける体験でもあります。
◦ 「あのとき、もっと違う選択をしていれば…」
◦ 「私は人を幸せにできない人間なんだ」
◦ 「もう恋愛なんて無理」
こうした思考が続くと、
自己肯定感はどんどん低下し、
自分の存在そのものが“意味のないもの”に思えてしまいます。
それが、うつ状態につながるケースもあります。
【現場からの声】
私は、精神科看護師としての経験、そして心理カウンセラーとしての活動を通じて、
「離婚を経て、自分を責めすぎてしまう方々」を何人も見てきました。
とくに印象に残っているのは、50代の女性の方。
子どもが巣立ち、離婚後ひとり暮らしを始めた彼女はこう言っていました。
「誰にも必要とされていない私に価値があるのか、自信がなくなるんです」
しかし、数か月の対話を重ねたある日、こう言葉が変わったのです。
「私は私のために生きていいって、ようやく思えました」
人の価値は「誰かに必要とされているかどうか」では決まりません。
離婚によって人との関係が変わっても、
あなたの存在価値そのものは決して失われないのです。
孤独の中にある“自分との再会”
離婚後の孤独は、たしかに痛みを伴います。
でも同時に、それは「誰かの役割」から解放され、
“自分自身と向き合う時間”でもあります。
◦ 誰に合わせるでもなく、自分のペースで過ごす
◦ 本当にやってみたかったことに目を向ける
◦ 自分が何を大切にしたいのか、じっくり問い直す
それは“自己肯定感の土台”を少しずつ築き直すプロセスでもあるのです。
自己肯定感は“言葉”から育てられる
「自己肯定感を高めましょう」と言われても、
ただ頭で理解しても、心はついてきません。
大切なのは、小さな“肯定の言葉”を日々自分にかけていくこと。
◦ 「今日もちゃんと生きてる、えらい」
◦ 「一人で過ごすこの時間も、大切な人生の一部」
◦ 「過去に失敗したって、私はダメじゃない」
はじめは空々しく感じてもいいのです。
繰り返すうちに、心が少しずつその言葉を信じてくれるようになります。
最後に ― カウンセラー飯田より
離婚後の孤独や、自分を見失いそうになる日々。
それは誰にでも訪れる心の試練です。
でも、それをひとりで乗り越える必要はありません。
私は、長年の現場経験を活かして、
「もう一度自分を好きになれるプロセス」を、
あなたと一緒に歩いていきたいと思っています。
離婚は終わりではなく、
“あなたの人生が本当の意味で始まる入り口”でもあります。
どうか、その第一歩を、あきらめずに踏み出してみてください。
