― “これ、私かも…”と感じた人に読んでほしい話 ―
こんにちは。
心理カウンセラーの飯田です。
今回は、
「デート前になると息が浅くなる」「初対面だと胸が苦しくなる」
そんな方に向けて、僕自身の婚活での体験も交えながらお話しします。
デート前、なぜか息が浅くなる…その瞬間の“あの感じ”
婚活中の頃、待ち合わせに向かう道を歩いていると、
胸がぎゅっと苦しくなる瞬間がありました。
「話せるかな…?」
「今日、変に思われないかな…?」
そう思った途端、息が浅くなり、
胸がつまるような、呼吸が奥まで入らないような、あの感覚。
歩いているだけなのに心臓はドキドキして、
頭の中はソワソワしてくる。
実はこれ、婚活をしている多くの人が経験している“共通の反応”です。
そして多くの人が、
「もっと自然に話したいだけなのに…」
と自分を責めてしまいます。
でも、責める必要なんて一つもありません。
なぜなら、僕自身もずっと同じ気持ちで苦しんでいたからです。
良く見せたいのに空回りする。僕の婚活はそんなスタートだった
少し僕の話をします。
婚活を始めたばかりの頃、
僕はとにかく「良く見せなきゃ」と気負っていました。
・印象よく話さなきゃ
・会話を盛り上げなきゃ
・沈黙を作っちゃいけない
こんなふうに自分にプレッシャーをかけて、
初対面の女性の前に立つと、もう呼吸が浅くなってしまう。
胸のあたりがぎゅっと固まって、
息が吸えているようで吸えていない。
そして、話し始めると…
・声は震える
・笑顔が引きつる
・話したいことが出てこない
・頑張って盛り上げようとすると空回り
相手の表情や反応ばかりが気になって、
自分の話したいことがぜんぜん出てこない。
結果、帰り道はいつも反省会。
「今日も自然に話せなかった…」
「また空回りしてしまった…」
「次こそはちゃんと…」
でも次のデートでも、また同じことの繰り返しでした。
…もしかしたら、あなたも似ていませんか?
「相手にどう思われるか」が強すぎると、呼吸は自然と浅くなる
実はもっと単純で、もっと人間らしい理由があります。
それは、
「相手にどう思われるかな」という気持ちが強いと、体が勝手に緊張する
ということです。
婚活は、ただの会話ではありません。
・相手の印象
・自分の魅力
・将来の可能性
いろんなものが絡む“特別な場”です。
「うまくやらなきゃ」という気持ちが強いほど、
体は敏感に反応してしまうのです。
この反応は、誰が悪いわけでもなく、自然なことです。
■ 呼吸が浅くなると、会話がうまくいかなくなる理由
呼吸が浅いと、こんなことが起こりやすくなります。
● 声が細くなる
緊張していると声が出にくい。
● 表情が引きつる
笑おうとしても頬が固くなる。
● 話したいことが出てこない
頭の回転が落ちて、言葉が浮かびづらい。
● 相手の反応ばかり気になる
相手の顔を読み取ろうと必死になる。
そしてこの状態を体験すると、
「うまく話せない自分」をさらに責めてしまう。
その結果、次のデートでも同じ緊張が起きてしまう…。
こうして“緊張のループ”が始まるのです。
でも、本当は「自然体のあなた」こそが魅力
あるとき、自分にこう問いかけたことがありました。
「なんで、こんなに頑張ってるんだろう?」
良く見せようとすればするほど、
素の自分から離れていく。
そのとき気づいたのは、
「自然体でいるほうが、相手は安心するのではないだろうか」
ということ。
婚活って、
“会話がうまい人” が選ばれるわけではありません。
大切なのは、
●一緒にいて落ち着く
●話さなくても気まずくない
●無理していない安心感がある
こういう“雰囲気”なんです。
僕も、背伸びするのを一度やめたら、
そのあとからはスッと楽に話せるようになりました。
「うまくしよう」を手放すと、呼吸は自然と深くなる
緊張しやすかった頃の僕は、
いつも“完璧な受け答え”をしようとしていました。
でも実は逆で、
完璧を求める → 呼吸が浅くなる → 話せなくなる
というループに自分で入っていたんです。
それに気づいてからは、
こんなふうに意識を変えました。
●「相手を楽しませる」から
→「お互いが心地よい時間になるといいな」へ
●「沈黙=失敗」から
→「沈黙=普通の時間」へ
●「ちゃんと話さなきゃ」から
→「聞く時間があってもいい」へ
不思議なことに、この“力の抜けた意識”に変わった瞬間から、
呼吸が前よりずっと楽になっていきました。
婚活で緊張してしまうあなたへ──言いたいことはただ一つ
あなたが緊張するのは、
弱いからでも、経験が少ないからでもありません。
ただ、
「大切にしたい相手の前だからこそ緊張している」
それだけなんです。
そしてその気持ちは、とても自然なものです。
僕は婚活中、
空回りも、沈黙も、緊張も、全部経験しました。
でも今振り返って思うのは、
“うまく話そうと頑張っていた自分より、
自然体でいた自分のほうが、よっぽど魅力があった”
ということ。
緊張しても、息が浅くなっても、
それでも大丈夫です。
あなたの魅力は、
「頑張っているあなた」ではなく
「心の奥のあなた」のほうにあります。
そしてそれは、自然体のときほどよく伝わるものです。






