話さない勇気~あがり症のあなたへ贈る、逆転の会話術~

こんにちは。
心理カウンセラーの飯田です。

異性との会話で、あがり症の多くの方が、
こんなふうに考えているのかもしれません。

「もっと自分から積極的に何か話さなきゃ」

「つまらないと思われたくないので、もっと会話を盛り上げないといけない」

「この場の空気を悪くするわけにはいけない」

こうやって考えれば考えるほど、
それが緊張を増幅させ、

最大の空回りを生む原因になっている
のではないかと思います。

かつての私も、婚活パーティのとき、
「何を話せばいいんだろう」

と考えれば考えるほど焦りが強まり、

言葉は浮かばないし、思うように話せない。

結局、表面的な質問でその場をやり過ごし、
好印象とは無縁の結果を印象づけてしまう。

数名の出会いで話すチャンスがあっても、

何も残せずに無念の帰宅をして、
自己反省ばかりを繰り返していました。

でも、今回お話ししたいのは、話さない勇気のことです。

人生の大事な場面で、
「積極的に話さないなんてどういうこと?」

と思われるかもしれません。

でも、それでも相手と心がいっそう近づく、
そんな逆転の会話術があるんです。

質問は3つで十分

一つ目にお伝えしたいのは、
質問は3つで十分だということです。

あがり症のときは、
「沈黙になったらどうしよう」と不安でいっぱいになります。

私も当時、質問を10も20も考えていましたが、
いざというとき全部飛んでしまいました。

実際には、たくさん質問を用意するより、
3つだけ決めておく方が安心感が生まれます。

たとえば、こんな質問です。

「お休みの日はどんなことをしているんですか?」

「最近、何か楽しいことがありましたか?」

「その〇〇は、どうして好きになったんですか?」

この3つがあれば十分です。

むしろ、無理に話題を増やさないことで、
自然に一つ一つの話を深める余裕ができます。

いやでもちょっと待って、

「質問をたくさん用意しておいた方が安心なんじゃないか?」
と考える方が多数だとは思います。

でも、質問の数を増やしたら脳は何を選べ良いか混乱し、
緊張を強めてしまうのです。

こんな経験ありませんか?

たとえば、スーパーで同じようなドレッシングが30種類並んでいたら、
「どれがいいんだろうって」余計に選べなくなりませんか。

脳も同じで、選ぶものが多いと、

「間違えられない」「失敗できない」
と防衛モードとなってしまうんです。

だから、
質問は3つだけで十分だと決めてしまえば、
脳は安心します。

そして、
結果的に緊張は和らいで余裕が持てるというわけです。

大切にしてることを聞いてみる

二つ目は、
相手が大切にしていることにフォーカスするということです。

つい「話を盛り上げること」が大事だと思いがちですが、
相手が大事にしていることを一緒に感じる方が、何倍も心に残ります。

たとえば、「旅行が好きなんです」と言われたら、

「どんな場所が特に好きですか?」

「それってどんなところが魅力なんですか?」

と、相手の気持ちに興味を向けてみる。

それだけで、
「この人はちゃんと聞いてくれているな」と安心してもらえます。

心理学の研究では、ただの趣味の話ではなく、
「その人が何を大切にしているか」に触れることで、

お互いの信頼感が一気に深まる力があることがわかっています。

なんで、話を広げるより、話を深める方を意識してみてください。

話さない勇気をもつこと

三つ目は、話さない勇気を持つことです。

沈黙が続くと、「何か話さなきゃ」
と焦る気持ちになるのは当然です。

でも、一呼吸おいて相手の表情や声のトーンを感じると、
それだけで空気がやわらかくなることがあります。

私自身も、無理に会話を続けようとして余計に、
ぎこちなくなった経験が何度もあります。

でも、何も言わずに微笑んでうなずくだけで、
相手もリラックスしてくれることがありました。

言葉を必死になって詰め込まなくても、
ちゃんとその場を共有できている。

そういった感覚が、
結果的に好印象につながることが多いのです。

おわりに

今回お伝えしたいのは、
会話をうまくやることではなく、一緒に味わうことです。

話さない勇気を持ってみる。

質問は3つだけでいい。

相手が大切にしていることを聞いてみる。

それだけで、会話は少しずつ自然になっていきます。

焦らなくても大丈夫です。

あなたのペースで、
一歩ずつ心を開いていく時間を大切にしてくださいね。

【ご相談・カウンセリング案内】

もし今、心が疲れていたり、
ひとりで抱えるのがつらいと感じているなら、
どうか無理をせず、気軽にご相談ください。

あなたのペースでお話しいただけるよう、
カウンセリングで丁寧にお話を伺っています。

ご相談・お申込みはこちら

メルマガ登録