こんにちは、心理カウンセラーの飯田です。
今回は、「異性の前で緊張してしまう人がやりがちな“間違った努力”」についてお話しします。
「もっと自然に話せるようになりたい」
「恋愛したい気持ちはあるのに、一歩が踏み出せない」
「好かれたいのに、自分から話しかけるのが怖い」
そんな風に感じて、がんばって努力しているのに、
なぜかいつも空回りしてしまう。
むしろ、自信をなくしてしまった…という方はいませんか?
実はこれ、私自身も昔よく感じていたことです。
異性との距離を縮めたくて、仲良くなりたくて努力する。
でも、いざ目の前にすると緊張して、思うように話せない。
そして、「自分は人として魅力がないんじゃないか…」と落ち込んでしまう。
カウンセリングの現場でも、こうした悩みはとても多く寄せられます。
そして共通しているのが、「頑張っている方向が少しズレている」ということ。
今回は、緊張して異性とうまく関われない人がやりがちな3つの間違った努力について、
心理カウンセラーの視点からお伝えします。
「がんばり方」を少し変えるだけで、異性との関係はぐっと楽になります。
恋愛に進む前のあなたの心を、少し軽くするヒントになればうれしいです。
①「会話がうまくなれば大丈夫」と思いすぎる
異性の前で緊張する人が、最初によくやるのが「会話力をつけよう」と頑張ること。
もちろん、会話のスキルは役に立つ場面もあります。
でも、“緊張して言葉が出てこない”という問題の本質は、会話力の不足ではありません。
緊張する背景には、「失敗したくない」「嫌われたくない」という強い不安があります。
つまり、話し方の問題ではなく、“心の土台”の問題なのです。
話が得意じゃなくても、「素直にリアクションができる」「誠実に聞ける」
そういった“あり方”のほうが、むしろ人を引きつけます。
②「もっと魅力的な自分にならなきゃ」と自分を否定してしまう
「恋愛するにはもっと自信が必要」
「今のままじゃダメだから、自分を変えないと」
そう思って、自分磨きをしすぎたり、“理想の自分”を演じて疲れてしまう方もいます。
でも本当は、“恋愛できる人”になる必要なんてないのです。
むしろ、緊張してしまう自分、不安な気持ちになる自分を
少しずつ認めていくことが、心を通わせる第一歩になります。
恋愛とは、“完璧な自分”を演じる舞台ではなく、
“ありのままの自分”でつながるものです。
③「とにかく慣れなきゃ」と無理に異性と接しようとする
「苦手意識を克服するには、数をこなすしかない」
そう思って、無理に異性と接する機会を作ったり、イベントに参加したりしていませんか?
もちろん、行動は大事です。
でも、心の準備が整っていないまま行動すると、むしろ緊張や不安を強化してしまうこともあります。
勇気を出して頑張ったのに、傷ついたり、落ち込んだりしてしまうと、
「やっぱり自分はダメなんだ」と思ってしまいやすいのです。
大事なのは、
● 安心できる場所
● 自分のペース
● 自分を責めない心の持ち方
を意識すること。
“無理なチャレンジ”よりも、“安心できる準備”が心には大切なのです。

まとめ
異性の前で緊張してしまう人がやりがちな“間違った努力”は、
1.会話力をつけようとしすぎる
2.魅力的な自分になろうと無理をする
3.慣れれば何とかなると、無理に行動しすぎる
これらは、かえってあなたの心にプレッシャーをかけてしまい、
本来のあなたらしさを見失う原因になります。
異性との関係で大切なのは、
「自分を受け入れること」と「安心できるペースで心を整えること」。
恋愛に至る前段階でつまずいているように感じる方こそ、
その心の声にしっかり耳を傾けてあげてくださいね。