□ 最近、こんなふうに感じることはありませんか?
◦ いつも何かが心配で、気持ちが休まらない
◦ ちょっとしたことでも最悪の事態を考えてしまう
◦ 家族の健康、仕事のミス、お金のこと…心配の種が次々に浮かんでくる
◦ 「そんなに考えなくていいよ」と言われても、どうしても気になってしまう
◦ 不安で夜眠れない、疲れやすい、胃の調子が悪い気がする
こうした状態が続いていると、
「自分はおかしいのかな?」
「このままではダメになるかも」
と不安がさらに大きくなってしまうことがあります。
でも、まずは安心してください。
それは「不安になりやすいこころの仕組み」が影響しているかもしれません。
今回は、そんな不安の正体を一緒に探りながら、「全般性不安障害(GAD)」についてわかりやすくご紹介していきます。
□ 全般性不安障害(GAD)とは?
全般性不安障害とは、
「これといった理由がなくても、日常的に強い不安や心配が続いてしまう状態」のことです。
不安は誰にでもありますが、GADの場合は、以下のような特徴があります。
▶ 特徴
◦ 心配の対象が多岐にわたる(家族の健康、仕事、対人関係、お金など)
◦ 不安の程度が強く、毎日の生活に影響を与えている
◦ 自分では不安をコントロールできないと感じている
◦ 身体にも症状が現れる(疲労感、筋肉のこわばり、眠れない、頭痛など)

□ 「不安になりやすい人」って、どんな人?
不安を感じやすいのは、性格や育った環境にも関係があります。
◦ 真面目で責任感が強い
◦ 失敗を恐れる
◦ 子どもの頃から「ちゃんとしなさい」と言われてきた
◦ 感情を我慢しやすい
◦ 過去に強いストレスやトラウマがあった
こうした背景から、「常に先を読んで心配してしまうクセ」がついている方も少なくありません。
□ 自分が不安症かどうか、チェックしてみましょう
以下に当てはまる項目が多い方は、全般性不安障害の可能性があるかもしれません。
✅ 6か月以上、不安や心配が続いている
✅ 不安の対象が複数ある(家族、仕事、将来など)
✅ いつも最悪のシナリオを考えてしまう
✅ 不安をコントロールできないと感じる
✅ 筋肉がこる、眠れない、疲れやすい
✅ 人に「考えすぎだよ」と言われてもやめられない
✅ ネット検索が止まらない
✅ 心配ばかりしていて、楽しめない
いかがでしょうか?
いくつも当てはまる場合は、一度専門家に相談することをおすすめします。それだけで安心する方もたくさんいらっしゃいます。
□ 不安とのつきあい方
全般性不安障害は、「性格の問題」や「弱さ」ではありません。
脳の働きやストレス、過去の経験などが重なって起こる「心のバランスの乱れ」です。
放っておくと、うつ病やパニック発作につながることもありますが、早めの対処で回復は十分可能です。
▶ できることから始めましょう
◦ 不安を書き出してみる(頭の中から出すだけでもラクになります)
◦ 深呼吸やストレッチなど、身体をゆるめる時間をつくる
◦ 不安に振り回されている自分を「責めない」
◦ 心療内科やカウンセリングなど、専門的なサポートを受ける
◦ 「今ここ」に意識を向けるマインドフルネスもおすすめです
□ 最後に|不安は「あなたを守ろうとする力」
不安は決して悪者ではありません。
それは、あなたを危険から守ろうとするこころのセンサーなのです。
ただ、そのセンサーがちょっと敏感になりすぎているだけかもしれません。
だからこそ、自分を責めず、「整えるケア」や「新しい見方」を身につけることが大切です。
あなたの不安には、きっと意味があります。
その声に耳を傾け、少しずつ、心を安心の方向に向けていきましょう。