マインドフルネス初心者の体験談|雑念だらけでも続けるコツと効果

こんにちは、
心理カウンセラーの飯田です。

今回は、
マインドフルネスについて書いてみます。

マインドフルネスって、
以前からよく耳にする言葉ですよね。

でも本質はすごくシンプルで、
「今この瞬間に意図的に注意を向けて、気づくこと」
──ただこれだけなんです。

けれど、シンプルだからといって
簡単にできるわけではありません。

実際、私も始めてみて
「うわ、こんなに難しいのか」と驚きました。

最初にやったのは、呼吸に注意を向ける練習です。

ところが、1分も経たないうちに心はあちこちへ。

今日の予定を考えたり、昨日の後悔を思い出したり、

まだ返してないメールのことが浮かんだり…。

頭の中はずっとおしゃべり状態なんです。

「自分には向いてないんじゃないか」
と思ったこともありました。

それでも続けていくと、
少しずつ変わってきました。

半年ぐらい経った頃には、
20分くらいなら呼吸に注意を
置き続けられるようになったんです。

とはいえ、疲れているときは
いつの間にか寝てしまうこともありましたけど。

でも、それもまた自然な流れなんだと思います。

当時、私は精神科病棟で働いていました。

そこでスタッフにも
「マインドフルネスを取り入れてみませんか」と勉強会を開いたんです。

最初は「これで本当に意味あるの?」
と半信半疑の人が多かったのですが、

実際にやってみると
「心が落ち着いた」「考えすぎなくなった」
といった声が少しずつ出てきました。

「アメリカの有名企業でも取り入れられているんですよ」
と伝えると、「へえ、じゃあやってみようかな」と前向きに受け入れてくれる人もいました。

ストレスが多い現場だからこそ、
このシンプルなマインドフルネスが
じわじわ効いていたんだと思います。

マインドフルネスでまず大事なのは、
「雑念はなくならない」ということを知ることです。

考えやイメージが自動的に浮かぶのは当たり前。

だからこそ大切なのは「また考えてたな」と気づいて、
そっと今に戻ること。

これがマインドフルネスの練習そのものです。

もうひとつのポイントは、
浮かんできた考えやイメージに対して「判断しない」こと

私たちはつい、人や物事を「好き」「嫌い」「良い」「悪い」
と決めつけてしまいます。

それ自体は脳の自然な働きなんですが、
判断することで悩みやストレスを増やす原因にもなります。

だからマインドフルネスでは、
その判断をいったん横に置いて「ただ気づく」ことを練習します。

過去にばかり目を向ければ落ち込みやすく、
まだ来ない未来をあれこれ考えると不安が膨らみやすい。

だからこそ「今」にとどまることが大切なんです。

続けていると、注意のコントロールが育っていきます。
・ひとつのことに集中する力。
・必要に応じて切り替える力。
・同時に複数を見られる力。

こうした注意の筋トレみたいなものが、
感情に振り回されにくい心をつくってくれるんです。

研究でも、マインドフルネスが脳の前頭前野を活性化し、不安に関わる扁桃体の反応を落ち着かせることがわかっています。

その結果、不安やストレスが減ったり、
集中力や記憶力が高まったり、共感力や免疫力までアップする。

副作用もなく、誰でもできる「脳の筋トレ」と言えるでしょう。

そして何より、特別な時間をわざわざ作らなくてもいいんです。

朝のコーヒーを飲むとき、歩いているとき、
ご飯を食べるとき、歯磨きのとき、
電車に乗っているとき、就寝前…。

ほんの数分、「今ここ」に
注意を向けるだけで十分な練習になります。

小さな積み重ねが、
やがて大きな心の余裕につながっていきます。

まとめ

マインドフルネスは、一瞬で悩みを消してくれる魔法ではありません。

でも、「気づいて戻る」を繰り返すことで、
少しずつ心に自由さや柔らかさが育っていきます。

焦らず、完璧を求めず、今日もまた「今ここ」に戻ってみる

その小さな一歩が、確かな変化につながっていくのだと思います。