「不安が止まらない…」そんなとき、まずやってほしいひとつのこと

こんにちは、
心理カウンセラーの飯田です。

今回は「不安を乗り越える考え方」について、

ふだんクライアントさんにお伝えしていることを、できるだけわかりやすく書いてみます。

ちょっと長くなりますが、どこか一つでもヒントになったらうれしいです。

正直に言って、不安ってどうして
あんなにしつこくまとわりつくんでしょう。

最初はちょっとした心配だったのに、
気づけばそのことで頭がいっぱいになって、

勝手にどんどん悪い想像をして、
気分まで落ち込んでしまう…。

「また不安になってる」って思っても、
止められない。

わかってるのに、やめられない。

そういう時って、誰にでもあります。

僕自身もそうだったので、わかります。

不安って、どうにもならない時もある

「不安にならないようにしましょう」って、
カウンセリングで言ったところで、

クライアントさんからすれば
「いや、それができないから困ってるんですけど…」って感じですよね。

ごもっともです。
ほんとにその通りです。

だから、僕が伝えるのはちょっと違っていて、

「不安になってる自分をそのまま受け入れてみてください」ってことなんです。

不安を消すのではなく、「不安だな」と気づく

これは、言葉にすれば簡単なんですが、実際はむずかしいです。

でも、「あ、不安になってるな」と気づけたときに、

ほんの少しだけでも「自分を俯瞰する視点」が生まれます。

その気づきこそが、実は不安の連鎖を断ち切る一歩なんです。

「またドツボに入ってるな」
「よしよし、いま私は不安の真っただ中だな」

って、ちょっと笑えるくらいに思えるときもあったりします。

そうすると、心の中で起きている嵐を、
ほんの少し外から眺められるようになります。

繰り返すけど、それでも大丈夫

でも、すぐ不安になります。
それは仕方ないです。

だから、
「また不安になっちゃった、ダメだ…」
って責めるんじゃなくて、

「おっと、また不安がきたな」
「今回はちょっと長引いてるけど、前より気づけてる感じ」

って思えたら、それでOKです。

それを何度も、何度も、繰り返していくうちに、少しずつ「不安のドツボの深さ」が浅くなっていく感じです。

アファメーション、でもちょっと工夫を

もうひとつ紹介したいのが、アファメーション(心を整える言葉)です。

よくあるのが「私は大丈夫」「うまくいく」と言い聞かせる方法。

でも実はこれ、心の中が真逆だったときには、かえって苦しくなることがあります。

「大丈夫じゃないし…」「うまくいかないし…」って、反発が出てしまいます。

そこで僕がオススメしているのは、
「〜かもしれない」という、ちょっとあいまいな言い方です。

たとえば、

「私は、少しずつ前に進んでいるかもしれない」

「何も変わっていないように見えても、何かが育っているかもしれない」

「この不安にも、意味があるのかもしれない」

…みたいな感じです。

これなら、心も受け入れやすいんです。

脳は曖昧なものに対して、
勝手に「そうかも…」って納得してくれるので。

まるで、ちょっとずつ心をだましてあげるような、やさしい手法です。

まとめ

最後に、大事なことをひとつ。
不安は、あなたを守るために出てきている感情です。

ただ、それが強すぎたり、長引いたりすると、
しんどくなるんです。

だから、「やっつける」のではなく、
「ああ、不安なんだね」と自分の感情によりそうこと。

そして、「そんな私でも、今日も生きてるな」
ってちょっと笑えるくらいになると、
人生って不思議と回り始める気がします。

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