「トラウマ」というと、多くの人が戦争や事故、虐待など、極端に大きな出来事を思い浮かべるかもしれません。けれど、実際にはもっと小さな、日常の中のささいなできごとが、心の奥に深い傷を残すこともあります。
たとえば、
〇 小学生のとき、先生の前で間違えてクラス中に笑われた。
〇 親にささいなことで「ダメな子」と言われた。
〇 好きな人に軽く冗談で「無理」と言われた。
そのときは「たいしたことない」と思おうとしても、心の中のどこかに、そのとき感じた「恥ずかしさ」「怖さ」「孤独感」が、そっと残り続けることがあります。
そして、その体験が、
〇 人前で話すと緊張してしまう
〇 人の顔色を過剰にうかがってしまう
〇 誰かに否定されることが怖くて、自分の意見が言えない
といった形で、その後の人生にじわじわと影響を与えていることもあるのです。
心は「意味づけ」で傷つく
私たちの心は、出来事そのものよりも、「そのとき自分がどう感じたか」「どう解釈したか」で、深く影響を受けます。
たとえば、 「怒られた」ことが問題ではなく、 「自分は価値がないから怒られたんだ」と感じてしまったとしたら、 その“思い込み”が、自己肯定感を下げ、長い間その人を苦しめることになります。
これが、心理学でいう「リミティング・ビリーフ(制限的信念)」というものであり、トラウマと密接に関係しています。
「小さなこと」と思わないでいい
他人から見たら「そんなことで?」と思われるような体験でも、本人にとっては深く心に刺さっていることがあります。だから、「こんなことで悩んじゃいけない」と自分を責めないでください。
あなたの心が感じたこと、それは“本物”です。
そして、どんな過去の体験でも、適切にケアし、向き合っていくことで、 その痛みから少しずつ自由になることができます。

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一緒に心の傷をやさしく見つめ直し、新しい視点で過去をとらえ直すことで、
心は静かに癒されていきます。
小さな出来事のように見えても、それがあなたにとって意味のある体験だったなら、
そのことに気づき、向き合うことは、人生を再び歩き出すための大切な一歩になります。
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